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1日程度の徹夜による睡眠不足はすぐに回復します

睡眠不足が続くと集中力が欠如していきます

免疫にはがん化を抑制する働きもあり、体の状態が良いときはその作用がきちんと働きますが、睡眠不足だと免疫力が低下し、がんの増殖を抑制できなくなります。

慢性的な睡眠不足でも、一晩の徹夜でも同じだが、短時間睡眠の翌晩には普段以上に睡眠時間は長くなる。いわゆる寝だめだ。ところが不眠症ではこのような睡眠のリバウンドが生じず、短時間睡眠が長期間にわたって持続する。不眠症患者では睡眠の出現を抑え、覚醒しやすい状態を維持する何らかのメカニズムが脳内で働き続けているらしいのだが、その機序は未だに明らかになっていない。

睡眠不足が続くと集中力が欠如していきます。勉強や仕事など集中しなければいけない行動のパフォーマンスが落ちてしまいます。また日中に極度の眠気に襲われ、一瞬意識が飛んでしまうことすらあります。特に乗り物を運転する職業の人が睡眠不足状態だと重大な事故を引き起こす可能性もあります。たかが睡眠不足と言っても仕事や学業に与える悪影響は計り知れないものです。

睡眠不足を解消するために十分な睡眠時間も大切ですが、睡眠の“質”を上げましょう。質の良い眠りとは、簡単に言うと、朝目覚めたときに「ぐっすり眠った」という感覚が得られる眠りです。

さて、このように全く病態(原因)が異なる不眠症と睡眠不足だが、睡眠不足大国・日本では両者を抱え持つ人が少なくない。不眠症の人が睡眠不足に陥ったり、もともと睡眠不足の人が加齢やストレスなどで不眠症を発症したりするケースである。

またお酒やお茶には利尿作用があり、寝る間際に飲むと途中で起きることが多くなり、睡眠不足に。特にお酒は、睡眠の質の低下を招きます。

気付かないうちにたまり、予期せぬアクシデントの要因となる「睡眠不足」の状態を断ち切るには、「睡眠負債」をなるべくこまめに返済していくことが大切だという話をしましたが、今回はこの睡眠負債について、もう少し見ていきましょう。

人間の自律神経は交感神経と副交感神経があります。交感神経は心身を興奮させ日中に活発に活動する際に働きます。一方で副交感神経は心身を落ち着かせ夜間に休息を取る際に働きます。日中は交感神経が優位になり活動し、夜間は副交感神経が優位になり就寝する、そして朝が近づくにつれ交感神経の働きが大きくなり起床する、というサイクルで人間は生活しています。
自律神経失調症とはこれらの自律神経のバランスが乱れることで発生します。大半の場合、交感神経が優位になり十分な休息が取れなくなることで心身に悪影響が及びます。自律神経失調症の原因としては睡眠不足やストレスが挙げられます。

1日程度の徹夜による睡眠不足はすぐに回復します。しかし本当に怖いのは毎日少しずつの睡眠不足が借金のように蓄積していく「睡眠負債」です。睡眠負債が増えると、心身に悪影響が現れます。集中力の欠如やイライラから太りやすくなるといったものまで本当に幅広い悪影響があります。

一方、不眠症では深睡眠が著しく減少するため、浅いノンレム睡眠やレム睡眠の割合はむしろ増加する。不眠症でも睡眠時間が短くなるので睡眠不足と同じように深睡眠の割合が増えても良さそうなものだが、そうはならない。まさに真逆の所見となる。

決して軽く見ることのできない睡眠不足。一体どうすれば、私たちはぐっすり眠れる日々を取り戻せるのだろうか?

睡眠不足が続くと交感神経が優位な状態が続きます。そうなると心身は常に興奮した状態となり、ゆっくりと休むことができなくなります。その結果、上で解説したような状態となります。交感神経は人間が活動するために必要な神経で、悪いものではありません。しかし交感神経と副交感神経のバランスが崩れると自律神経失調症となってしまいます。

睡眠不足が続くと頭痛を感じる人も存在します。なぜ睡眠不足で頭痛が起きるのか明確には分かっていませんが、自律神経のバランスが崩れることにより脳の血管の収縮と拡張のバランスが乱れることで頭痛が発生すると考えられています。

サンディエゴ大学の調査では睡眠不足の女性のほうがBMI値(体格を示す指数)が高い傾向にあるとされています。女性約63万人を対象にした調査では睡眠時間が3時間未満の群のBMI値が最も高いとされています。なぜ太りやすくなるのかは明確に分かっていませんが、食欲に関するホルモンが原因であると考えられています。睡眠不足の状態が続くと食欲を増やすホルモンであるグレリンが増加し、食欲を抑制するホルモンであるレプチンが減少します。その結果、ついつい食べすぎてしまってBMI値が高くなってしまうのです。サンディエゴ大学の調査では女性でしたが、男性でも同じく睡眠時間が短いとBMI値が高くなるということが示唆されています。

睡眠不足が続くと些細なことでイライラしてしまうことがあります。普段よりも怒りっぽくなり、友人や同僚とのコミュニケーションが取りにくくなることすらあります。睡眠不足で交感神経が優位になると、アドレナリンなどのホルモンが分泌されると前述しました。これらのホルモンは肉体を活動的にするために必要なものですが、同時に攻撃性を増してしまうという効果もあります。そのためイライラしやすくなってしまいます。